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AI 音楽 作り方:AIっぽさを消して自然に仕上げる方法

AI 音楽 作り方の全体像を、ツール選びから出力をコントロールするプロンプトの書き方、モデルの間違いの直し方、完成した楽曲をどう使っていいかまで解説します。

「それなりに聴ける曲」なら1分ほどで生成できます。でも「AIだとすぐバレる」仕上がりにしないためには、おそらく1時間ほどかかります。その違いを決めるのは、ほぼすべて最初の生成後に何をするかです。

ここでは、その全工程を解説します。多くのガイドが省略しがちな、「モデルを本当に意図通りに動かすプロンプトの書き方」「バッチで生成するべき理由」「誰かに聴かせる前に直すべきポイント」まで含めてです。

要点

  1. 必要なツールの種類を整理しましょう。フル楽曲、インストゥルメンタル、ボーカル、ステムのどれを作るのかを決めます。
  2. プロンプトでは、雰囲気ではなくプロダクションを具体的に指定しましょう。
  3. 1つだけでなく、8〜12バージョン生成しましょう。残すのは1つか2つだけにします。
  4. モデルが決まって失敗しがちなポイントを修正しましょう。アレンジの展開、曲の終わり方、ボーカルのアーティファクトなどです。
  5. マスタリングを行うか、マスタリングツールに任せましょう。
  6. リリース前に、使用するツールの利用規約でどこまで許されているか確認しましょう。

品質が決まるのはステップ3と4です。ほとんどの人がこの2つを飛ばしています。

ステップ1:適切なツールを選ぶ

AI音楽の作り方で最初に重要なのが、ツールの役割を正しく選ぶことです。「AI音楽」には4つの異なる用途があり、合わないツールを使うことが「まだ技術が未熟だ」という結論になってしまう最大の理由です。

やりたいこと 必要なもの 備考
ボーカル入りの完成した曲 テキストから曲を生成するツール アイデアから完成トラックまでの最短ルート
動画やポッドキャストのBGM インストゥルメンタル / BGM生成ツール 目立たないことが大事
自分の歌詞に曲をつけたい 歌詞から曲を生成するツール 入力が違えば、操作の仕方も変わります
リミックス用にドラム・ベース・ボーカルを分離 ステム分離ツール 生成ではありません
自分で作ったインストゥルメンタルにボーカルを載せたい ボイス / 歌唱生成ツール 法的リスクが最も高い(権利の帰属に関するセクションを参照)

すでに歌詞があるなら、そのために作られたツール、つまり歌詞から曲を生成するツールを使いましょう。説明文から生成するツールのプロンプト欄に歌詞を貼り付けても、できあがるのはあなたの歌詞 についての 曲であって、歌詞 そのものに ついた曲にはなりません。

ステップ2:出力を制御するプロンプトを書く

ここが最も効果の出るスキルですが、多くのプロンプトはあまりにも曖昧です。「Sad piano song(悲しいピアノ曲)」とだけ書いても、モデルに伝わる情報はほぼありません。その結果返ってくるのは、悲しいピアノ曲の統計的な平均、つまり「ありきたりだ」と不満に思われる典型的な出力です。

指定すべきは「雰囲気」ではなく「音作り」

雰囲気を表す言葉は、最も力のない指示です。どのモデルも、そうした言葉をすでに平均化しているからです。音作りを指定する言葉こそ、出力を実際に制約します。

曖昧 具体的
アップビートなポップ曲 120 BPMのシンセポップ、ゲートリバーブのドラム、明るいピック弾きベース、女性ボーカルのダブルトラック
悲しいピアノ曲 フェルトピアノでゆったりと、ペダルノイズごとクローズマイクで収録、ドラムなし、チェロのロングトーン一本
壮大なシネマティック 3/4拍子のオーケストラ・ビルド、低弦から始まり中盤で金管、ティンパニ、コーラスなし
落ち着いたローファイ くすんだ78 BPMのブームバップ・ドラム、ローズピアノのコード、レコードのパチパチ音、ミュートしたトランペット

指定する価値のある5つの要素

結果を左右する度合いが大きい順に並べると、次のとおりです。

  1. テンポ。「中くらい」ではなく、数字で指定します。この一言だけで全体の構造が変わります。
  2. 楽器構成——具体的な楽器、そして重要なのは入れない楽器です。「ドラムなし」は強力で実用的な指示になります。
  3. ボーカルのタイプ——音域、性別、歌い方、ダブル(多重録音)か単独か、ハーモニーの有無。あるいは「instrumental」と指定すれば、アーティファクトの最大の発生源を排除できます。
  4. 参考にする制作年代やテクニック——アーティスト名ではなく。「1980年代前半のゲートリバーブドラム」のような指定は有効です。存命アーティストの名前を出すのは効果が薄いうえ、権利上の問題もあります。
  5. 曲の構成——ツールが対応していれば、「Aメロ、サビ、Aメロ、サビ、ブリッジ、ラスサビ」のように指定します。

プロンプトに入れてはいけないもの

  • 実在のアーティスト名。 法的リスクを別にしても、モデルは名前に対して「そのアーティストに似た何か」ではなく「ジャンルの紋切り型」を返すことがほとんどです。
  • 矛盾する指示。 「ミニマルでリッチ」「攻撃的でリラックス」など。モデルはどちらかをランダムに選ぶため、目に見える理由もなく結果が大きくぶれます。
  • 盛り込みすぎ。 説明がおおよそ40〜50語を超えると、後のほうの指示は無視されはじめます。本当に必要な要素だけに絞りましょう。
  • 感情的なエッセイ。 「故郷を離れる最後の切なさについての歌」は、音作りの指示ではなく歌詞の依頼です。歌詞欄があれば、そちらに書きましょう。

Step 3: まとめて生成する

結果を出せる人と出せない人を分ける最大の要因は、これです: 8〜12回生成して、その大部分を捨てる。

生成は確率的なプロセスです。同じプロンプトでも、生成のたびに結果は明確に異なります。メロディ、ボーカルの表現、アレンジの選び方が、毎回それぞれ違うのです。1回の出力だけでプロンプトを評価しても、そのプロンプトの可能性はほとんど見えてきません。

実践的なループはこうです:

  1. プロンプトをそのまま使って4回生成する。
  2. 聞くポイントは1つだけ:どれかに面白いメロディやアレンジのアイデアがあったかどうか。
  3. 変えるのは1つだけ — テンポ、楽器構成、ボーカルタイプのいずれか。3つ同時には変えない。
  4. さらに4回生成する。
  5. よいと思った1〜2曲を残し、それがどのプロンプトから生まれたかをメモする。

1回につき1つの変数だけを変えるからこそ、自分のプロンプトが実際にどんな働きをしているのかを学べます。3つ同時に変えてしまうと、その関係性は永遠にわかりません。

ステップ4:モデルが間違えた部分を修正する

AI音楽の見分け方のチェックリストは、ここではそのままやることリストになります。優先順に並べると次のとおりです。

アレンジの展開。 最後のサビが最初のサビと同じなら、変えましょう。前半で1つの楽器をミュートする、ハーモニーを足す、その直前の2小節をドラムとボーカルだけにする、などの方法があります。セクション編集や延長に対応しているツールならそこで対応し、なければDAWで行います。

エンディング。 生成AIは、きちんと終わらせるのが苦手なためフェードアウトさせがちです。フェードアウトは「生成後に誰も手を加えていない」ことを最も明確に示すサインです。最後のコードで切るか、単音のロングトーンで着地させましょう。

ボーカルのノイズ。 子音と歯擦音に注意して聴いてみてください。金属的な「サ行」の音は、ディエッサーを使えば1分ほどで直せます。どうしても言葉が潰れている場合は、そのまま使わずに該当セクションだけ再生成しましょう。

トランジション。 新しいセクションの前にフィル、ライザー、一拍の無音を足しましょう。1つのトランジションにつき2秒の作業で、「小節線で意味もなく切り替わる」感じがなくなります。

空間。 すべての音が同じ距離感に聞こえるなら、プリディレイを短くして高域を抑え、背景の要素を後ろに下げましょう。奥行きがあると、ミックスが「組み立てた音」ではなく「録音した音」に聞こえます。

ステップ5:マスタリングする

生成される音声は、通常、ミックスはそれなりに整っていても、マスタリングは最低限しかされていません。そこで必要なのは次のとおりです。

  • 音量を適切な範囲に収める。 ストリーミング配信ならインテグレーテッドLUFSで-14〜-10程度、トゥルーピークは-1dBTP以下が目安。リミッターで潰しすぎないこと。Spotify側でも再生時にノーマライズされるので、潰したマスターはダイナミクスを失うだけで何も得られません。
  • 音色を確認する。 生成された音声には、200〜400Hzあたりが少しこもって聞こえ、3kHz付近に余分なエネルギーが乗ることがよくあります。派手なEQではなく、穏やかな帯域補正が効果的です。
  • 書き出しは本番用に。 配信する予定なら、プラットフォームのプレビュー用MP3ではなくWAVで書き出しましょう。

これらは、ちゃんとしたマスタリングツールやサービスならどれでも処理できます。そして、この工程は想像以上に重要です。生成されたトラックが商用リリースと並ぶとどこか「平面的」に聞こえるのは、マスタリングの差によるところが大きいのです。

Step 6: 生成した楽曲で何ができるか確認する

リリース、配信、クライアントワークへの使用の前に、ツールの利用規約で、利用中のプランについて次の4点を明確に確認しましょう。

  1. 商用利用 — 許可されているかどうか。無料プランではできないことがよくあります。
  2. 独占性 — 自分がその楽曲を所有しているのか、それとも、サービスが他の誰かにライセンスすることもある楽曲について、自分はそのライセンスを受けているにすぎないのか。
  3. クレジット表記 — 必要かどうか。
  4. 解約した場合 — 一部のサービスでは、権利が有効なサブスクリプションに紐づいています。

著作権の登録については別の論点があり、人間による作者性が問われます。詳しくは AI生成音楽に著作権はある? をご覧ください。端的に言うと、生成した楽曲を販売・収益化することは一般的に可能ですが、純粋にAIが生成した部分について著作権登録をするとなると話は別です。

Rewave では、生成した楽曲の所有権はあなたにあり、商用ライセンスはProプラン以上に含まれています。StarterプランはMP3のみで、商用ライセンスは含まれません。これは、どのツールでも(当社も含めて)プランごとの条件を確認すべきだという好例です。

よくある間違い

  1. 1回の生成結果だけでプロンプトを判断すること。 生成にはランダム性があります。複数回試して判断しましょう。
  2. 最初に使える結果をそのまま採用すること。 「使える」と「良い」は別物です。
  3. フェードアウトを放置すること。 直すのに2分しかかかりません。それなのに、一番わかりやすい未熟さのサインです。
  4. 結果が期待外れのとき、全部を一度に変えること。 何が良かったのか分からなくなります。
  5. アーティスト名をプロンプトに入れること。 結果が悪くなるうえ、権利上の問題もあります。
  6. マスタリングを省略して、ツールが弱いと結論づけること。
  7. リリースするまで利用規約を読まないこと。

よくある質問

AI音楽の作り方は?

作りたいものに合ったツールを選びましょう。プロンプトでは、ムードではなくテンポ・楽器構成・ボーカルのタイプを指定します。8〜12バージョン生成して良いものを残し、マスタリングの前にアレンジの展開とエンディングを修正します。

AI音楽に最適なプロンプトは?

唯一の正解はありません。ただし、確実に機能する構成は「テンポ+ジャンル+具体的な楽器+省いてほしいもの+ボーカルのタイプ」です。制作に関する具体的な言葉は、ムードを表す形容詞よりも常に効果的です。

AI音楽がどこかありきたりに聴こえるのはなぜ?

ほぼ、プロンプトの指定不足が原因です。ムードを表す言葉だけだと、そのムードに当てはまるすべての平均値を返してきます。テンポの数字を入れて具体的な楽器を指定すれば、結果はすぐに変わります。

AI音楽は無料で作れますか?

はい、ほとんどのツールに無料プランがあります。確認すべきは、その無料プランで商用利用ができるかどうかです。できないことも多く、楽曲のリリースや収益化を考えたときにはこの点が重要になります。

どれくらい時間がかかりますか?

生成は約1分ですが、AIっぽさが抜けたトラックに仕上げるまでにだいたい1時間かかります。その1時間は、アレンジの修正、きちんとしたエンディング、ボーカルの処理、マスタリングに充てます。

DAWは必要ですか?

生成には不要ですし、編集でも必要性はどんどん下がっています。多くのツールがブラウザ上で曲の延長やセクション編集に対応しているからです。とはいえ、アレンジの細かな修正やマスタリングにはDAWがあると便利です。

自分の歌詞を使えますか?

はい、そのためのツールを使えば可能です。説明欄に歌詞を貼り付けるのではなく、歌詞から曲を作るフローを使いましょう。説明欄に貼り付けると、その歌詞を歌う曲ではなく、歌詞についての曲になってしまいます。

AIだと気づかれますか?

1回生成してそのままリリースすれば、通常は気づかれます。アレンジを直し、エンディングを作り、ボーカルを処理してマスタリングすれば、気づかれないことも多いです。その時点であなたは十分に制作に関わっているので、この問い自体の重要性は下がります。


試してみませんか?作りたい曲を説明すると、Rewaveが約1分でボーカル入りの完成した楽曲を返します。すでに書いた歌詞から始めたい場合は、Studioを開くこともできます。

読むのはここまで。作ってみましょう。

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